2011年11月28日月曜日

桜ヶ丘園芸さん便り44

桜ヶ丘園芸恒例の11月最終週末クリスマスリース講習会が開催されました。今年で5年目。フレッシュなモミ枝をたっぷり使ってつくるリースは、絶対外せないイベントとして楽しみにしていてくださるファンの方々も増えました。
 
 これまで以上に上等なモミ枝を厳選してくださった桜ヶ丘園芸さんご夫妻。軽井沢、吾妻、信州からやってきたモミは、枝先の柔らかい葉のところだけで、香りもみずみずしい。さながら森林浴のとんがり屋根で、まずは蔓のベースに麻糸で小分けにしたモミを固定していきます。

 今年のテーマは、VIVIDなVitamin Color。1年かけてオーナメントを準備してくださいました。種から育てた千日紅やマリーゴールド、貝殻草は色を美しく残してドライに。可愛らしいシマスズメ瓜やニワトコの実。真っ赤なトウガラシもこちらのお庭育ち。常連の松ぼっくりや八角。そして仕上げのリボンも今年はビタミンカラーに合うものをご用意くださいました。

 土曜日の作品の一部をご紹介。

 今年で3回目のお二人は、モミ枝でのリースベースを作る作業はお手のもの。今年は枝を短く切りそろえてお行儀の良いリースに挑戦。お揃いのリボンですが、オーナメントの選び方や飾り方でそれぞれの個性を表現。

 黄色と茶のリボンの重ねがとても洗練された選択。オーナメントもより色を抑えてモミのグリーンと馴染んでとてもナチュラル。トウガラシとシマスズメ瓜の赤が効いた大人顔でシックなリースの完成。

 豪華な太めのリボンを2枚重ねてとても華やかに。モミの美しさもひきたてるように、オーナメントは色合わせを考えてシンプルに。大きなリボンを髪に飾った女の子のようでとてもチャーミング。

 同じリボンも重ねの組み合わせで印象が変わります。軽やかなリボンとのバランスを考えて、オーナメントはグループにして飾り付け。個性が光ります。自家製のオーナメントが映えてとても印象的なクリスマスリースに。


 やっぱり楽しいクリスマスリース作り。モミの香りがクリスマス気分を高めてくれます。クリスチャンではないけれどこれが日本人的楽しみ方。

2011年11月16日水曜日

Needle Bee 通信 89

今日は先週の振り替え。銀杏の葉も黄色く色づき、秋から冬へと駆け足しているかのよう。そんな気忙しい日常をしばし忘れさせてくれるのが針仕事。

 お嬢さんのリクエストで以前作ったバネ口ポーチとお揃いのペンケースを仕上げたMme. Si 。丁寧に刺されたイニシャルがとても効いています。お嬢さんが選んだ生地の組み合わせは色や柄の合わせがとても素敵。きっと小さな頃から綺麗な色やモノに囲まれて育ったのでしょう。そろそろ就職活動に入るその鞄の中には、きっとこのペンケースとポーチが入っている事でしょう。


 バネ口ポーチのキルトを終えたMme. Ma 。このまま仕上げて完成!でも機能的には申し分ありません。でもひと手間掛けなる醍醐味をあじわなくちゃ。これが楽しいのですから。手持ちのレースにリボン刺繍の段染めのリボンを通して縫い付けます。レースを付けるだけでも可愛いのですが、もうひと手間掛けてリボンを通す、こがNeedle Beeらしさ。


 お友達へのプレゼントにと巾着を完成させたMme. Sa 。ラベンダー色のリネンと同系色のリバティプリントを合わせて大人顔の巾着に。イニシャルを刺繍しました。ポップな感じのMにはハートをプラス。差し上げる方のよ喜んでくださる顔を思いながら針を進める。これも醍醐味の一つ。




 交際結婚をして、ご主人の赴任地であるバンクーバーで新婚生活を始めた友人にと、贈り物を作っているMme. U 。針仕事の必需品、針と糸を糸巻き針刺しのセットにしてさしあげるそう。異国の地での新生活は不安なこともあるでしょう。針仕事をする時、ぽっと心が温かくなるの事でしょう。




 そしてもう一つ。日本的な生地をあえて選んで巾着も一緒に送って差し上げるのだそうです。桜の花と蝶々の和柄にプロバンス柄を合わせたらこれが良い感じに。国際結婚をした方へちょっと洒落たプレゼント。日常使いできる嬉しい贈り物になることでしょう。




 収穫の秋、大地からの恵みをいただきました。やっぱりこれはスイートポテトに。生クリームとバターを練ってちょっとコクのあるサツマイモ味に。黄金色も秋の豊作を連想させます。そしてもちろん珈琲にも相性良し。