2012年6月20日水曜日

Needle Bee 通信 102

前回のNeedle Bee のお集りの日も、台風が通過。今日は台風一過で気温も上がるし、風も強い日になりました。でも、とんがり屋根の下はおだやか〜に時間が流れます。                            ペンケースを完成させてもう使い始めていたMme. Si 。ファスナーを降ろすと中身がよく見えて、探したいペンがすぐに見つかるデザイン。みんなでこれは使いやすいと大絶賛。パイピングに使ったオレンジ色の実のプリントと同系色で刺したイニシャルがアクセントになっています。                                                                                                                             ペンケースに感心していると、バッグの中から思わぬものが。そうお揃いテイストでポーチを作り始めていました。マグネットで開け閉めするデザインに。Mme. Si のバッグの中身は日々アイテムが増えていって、好きなもので一杯になる日も近し。                                                                                               Mme, Si のバッグの中から出てきたものはここで終わりではありませんでした。お嬢さんからのリクエストで大きさ、形指定のポーチを。布、レースなどすべてお嬢さん自身が何軒ものショップを回って選んだこだわりの逸品。20代前半の女子の感性は瑞々しくて夢があります。楽しそうに針を動かすMme. Si もお幸せそう。                                                               ブックカバーにデイジーの茎と同じ緑色でイニシャルをいれたMme. Ma 。刺繍の針目が綺麗に揃って端正な仕上がりです。あとは仕立てて完成。どんな本が包まれるのかな。詩集が似合いそうなMme. Ma とこのブックカバーです。                                                                                          糸巻き針刺しの円盤2枚を完成させて、いよいよバラに刺繍にとりかかったMme. U 。円盤のパイピングが納得いく出来でなかったので、何度もやり直してここまで完成させました。中途半端に納得しないMme. U の姿勢には脱帽です。黄色のバラも思い通りになるまで試行錯誤しています。先を急がずにプロセスを楽しむ作品作り。正しい在り方です。          今日のスイーツはレモンのパウンドケーキ。国産レモンで作る皮がいい仕事をするケーキです。千切りにして生地に焼きこむレモンの皮の香りが効いています。焼き上がりに絞ったレモン汁を回しかけて温度を下げてしばしオーブンに。しっとりとしていて酸味が美味しい香り高い焼き菓子です。

2012年6月17日日曜日

Yの小庭から87

今日は父の日。夫の父も私の父も鬼籍に名を連ねているので、ありがとうと直接伝える相手はいません。しかし、我が家には夫であり父でもある御方がひとーり。今日はちょっとだけ功績を讃えましょ。            自産自消の生活が最終目標。と大々的なゴールを掲げたけれど、その道のりは本当に険しく遠い。かといって日々ベランダに出て野菜の世話を熱心にするわけでもないし。ところが今年の野菜はこれまでとはちょっと違う。苗がいいのか土が良かったのか。いやいや夫の世話が良いのでしょう。これは原種のトマト。直径1㌢ほどの小さな実をたくさん付けています。昨日収穫して食べたら味が凝縮していて濃い。滋味豊かです。                     甘長系の青唐辛子も生育が順調です。つぼみもたくさん付けて実もいい感じに成長しました。先日、まだ小さかったのですが成長を待ちきれずに収穫してシンプルに網焼きにして食べてみました。唐辛子といっても辛みはなく青唐辛子特有の良い香りと甘みが口に広がりました。今日のは実も成熟して食べ頃です。お昼のパスタにいれましょう。                                                    夏野菜の王様はやっぱり茄子。花が咲けば実が成る茄子。大収穫を目論んで毎年植えてきましたが、腹づもりとは裏腹に2,3本種だらけで小さく固い実が穫れれば良い方。収穫ゼロなんて年もありました。今年の茄子をご覧ください!この立派な茎と厚く大きく育った葉っぱを。濃い緑の葉には濃い紫の葉脈がくっきりと。害虫なんて寄せ付けないオーラを纏っています。今年は秋なすも期待大。 我が家の父さんは、野菜作りに奮闘しています。引き続きよろしくっ。

2012年6月16日土曜日

Yの定番17

 この3点セットは私がするある針仕事で使う定番中の定番。ネット状のゴム、サテンリボン、デンタルフロス。ちょっと脈絡のないこの3点はなくてはならないもので、かれこれ12〜3年のお付き合い。3歳からバレエを習い始めた娘が、トウシューズを履き始めた時からずーっと常備しています。最初からこのメンバーだったわけではなく、3つの席をそれぞれ選手交代をしながらのこのベストメンバーになりました。                   昨夜も2時頃母さんは夜なべをしてゴムとリボンをデンタルフロスでトウシューズに縫い付けました。踊っている途中で外れたりしないように丈夫なデンタルフロスでがっちり縫い付けます。これまでに縫った数はおそらく数百に。来週始まる大学の定期公演で踊る準備です。娘が自分で縫ったりする事もあるので、そろそろ私の定番からは外れる予定。たぶんね。

2012年6月11日月曜日

Yの小さな個展26

箱根ラリック美術館は私の好きな場所。そこでの展示作品の中で一番好きなのが「オリーブのチョーカー」。金線でぐるりと取り巻かれたオリーブはプルンとした質感のガラス。金色をしたうねうね伸びる幹と黒に近い緑の葉っぱには金彩された葉脈がくっきり。どんな貴婦人の首元を飾ったのでしょう。買ってきた絵はがきを冷蔵庫に張って眺める毎日。で、このモチーフで刺繍する事に。宝飾職人でもあったラリックのようにゴージャスなテイストではなく麻布にナチュラルな感じに。             最近小さな机を買ってパソコンスペースをリビングの隅に作りました。このブログの更新やfacebookをチェックしたり。常にいる部屋にパソコンがあるのは便利なのですが、使っていないときの真っ黒なモニターは味気ない。カバーを作ろうと思い立ちこの「オリーブ」を連続柄に。首ではなくモニターを飾るんでもいいか、と悦に入って眺めている私を鼻先で笑っている夫と娘。

2012年6月6日水曜日

Needle Bee 通信 101

気の早い台風の接近で今日の Needle Bee のお集りを心配していたのですが、東京はそれほどひどい雨風にもならず、皆さんいつものように三々五々とんがり屋根にいらっしゃいました。                    今日から新しいお仲間が仲間入り。私と中学時代の同級生のMme. O 。昨年の同窓会での再会が縁で針仕事をご一緒する事に。彼女はトールペイントの先生。たくさんのお教室と生徒さんを持つ“大先生”です。ちょっと距離をおいていた針仕事をするきっかけになって嬉しいかぎりです。トールペイントの生徒さんと2人で糸巻き針刺しを作り始めました。常に手仕事をしている2人。どんどん針が進みます。   自分用のペンケースを制作中のMme. Si 。黄色系のプリントをあわせても大人っぽい感じに仕上がりました。生地選びにはお嬢さんのアドヴァイスが反映されているそう。でもそんなショッピングの時間も楽しんでいる様子。子どもの成長を実感する瞬間かもしれません。Vividなオレンジでさりげなくイニシャルを刺繍。                          淡いピンク系派だったMme. M 。淡いブール系にスイッチ。ご自分用のブックカバーをおうちで作り始めていらっしゃいました。青木和子さんデザインのデージーを端正に刺繍して、もちろんイニシャルも刺して手作り感たっぷりに。自宅での読書も楽しくなりますが、電車での読書もきっと楽しい。見せびらかしの私だったら読まない本でもこのカバーに入れて持ち歩いて、おもむろにバッグから出してゆっくり頁を開く事でしょう。               いくつも糸巻き針刺し作りを続けているMme. U 。これはご自分用です。円盤形2枚がもう少しで完成。黄色い無地部分に黄色のバラを咲かせるデザインに決めています。バリオンローズステッチの練習も完璧に。真ん中にはハンドペイントのリンゴの木型のボタンが飾られます。           今日のスイーツはパリのお菓子店ラデュレのレシピで焼いたマドレーヌ。シンプルな素材だけで焼いたマドレーヌは何かホッとする焼き菓子。作り終えたタネを12時間以上寝かせるのがコツその1。

2012年6月2日土曜日

桜ヶ丘園芸さん便り47

6月になりました。北上している梅雨前線も来週には東京に到達する気配。  
久しぶりに桜ヶ丘園芸さんの今日の様子をレポート。紅白のコントラストをはっきり出して個性を主張している蘭。空気中に根を出して湿度から水分補給しているらしい。聞けばお正月から水やりはしていなかったとか。我が儘で気難しいイメージの蘭ですが、熱帯ジャングルで進化を続けて種の保存に成功している植物。やっぱり強いです。
 今日のいちおしはコレ。時計草。よく見るとワントレイ16本がすべて違う花。どれにするか迷っちゃう!日本ではそれほどポピュラーではない時計草ですが、ヨーロッパでは人気の蔓性植物なんだそうです。一鉢ずつラベルをみるとそれぞれに名前が付けられていました。英国ロンドンにある世界で最も有名な植物園の1つであるキューガーデン(Royal Botanic Gardens, Kew)の名前をいただいているものも。
育ててみようかな。仲間のパッションフルーツは2本、今年のグリーンカーテン用に植えましたが、花を楽しむ時計草も良さそうです。アール・ヌーヴォー(Art Nouveau)チックなこんな花が咲きます。