2007年10月24日水曜日

Needle Bee 通信 11

 今日はまさに秋晴れ。桜ヶ丘園芸さんのお庭にもこれからシーズンを迎える花がたくさん入荷して目にも鮮やか。抜けるような青空と色とりどりの花々のコントラストが綺麗です。
 今日のNeedle Bee はハサミにつける三角牛乳パック型の針さしを全員で作ります。バラのプリントを使ったので「ばらのシザーキーパー」と名付けたNeedle Bee オリジナル。同じプリントの色違いを組み合わせて3つの色タイプを用意しました。それぞれにバラの名前をつけちょっとお遊び。一番甘いピンクには「マチルダ」、元気なピンクには「アンジェラ」、そしてシックなピンクには「ジョセフィーヌ」。「私はアンジェラをつくるわ」「私はジョセフィーヌにする」。まずはお好みの色合わせを決めて作業開始です。今日一番の人気は愛らしい「マチルダ」さんでしたよ。型紙を写す事から始めて小さなタッセルを作って完成です。完成したバラの淑女達の記念写真です。

 お針仕事に疲れたらお楽しみの Coffee timeで一服。さっちゃんのスイーツは季節感たっぷりの「ハロウィンのクッキー」。カボチャを練り込んだ大きさ10㌢以上もあるぱっくり口を開けた迫力あるクッキーです。黒の敷き紙でまさに jack-o-lantern 。一つずつ可愛くラッピングした袋には中1の息子さんF君のお手製シールがぺたん。“ Trick or Treat ! ” 黒猫と魔女のとんがり帽子は小さく見えますがこれが普通サイズ。こんな可愛いクッキー型があるのですね。どこで買ったかさっちゃんに聞いてみましょ。あらっ、もうだれかクッキーかじってるっ!

2007年10月22日月曜日

needle Bee 通信 番外編1

今日は Needle Bee の番外編。
 我が家の今年のカレンダーはグランマ モーゼスの絵が毎月を飾っています。アメリカに住んでいたアンナ=メアリ=ロバートソン=モーゼス(1860〜1961)こと、グランマ モーゼスは75歳で本格的に絵を描き始め80歳で初めて個展を開き101歳まで現役で絵を描き続けました。モーゼスおばあちゃんは当時の農村の暮らしを季節感たっぷりにそして細かく素朴に描き上げました。そのカレンダーの9月には「アップルバター作り」(1947年作)と題がつけられた絵が選ばれています。家々の間に広がる草が茂る広場で今まさに大鍋でリンゴを煮ている風景です。リンゴの皮をむく婦人達、火をくべる男衆、子供達もお手伝い・・・腕自慢の男が大きな木べらでかき回す大鍋からは熱々の湯気がたっています。ご近所総出のイベントのようで、きっと秋に収穫したリンゴを保存して冬の間食べる準備なのでしょう。
 この絵を見て何が気になるって、そう「アップルバター」なのです。ある本にたぶんこれだろうと思われるレシピが。昔ながらの甘酸っぱい紅玉で作りました。ん〜いい香り。きっと絵の風景の中も甘酸っぱい香りでいっぱいだったのでしょう。
 アメリカの原風景画はもちろんですが、グランマ モーゼスの生き方って素敵だと思いませんか?

2007年10月21日日曜日

Yのちいさな個展2

作品番号2 絵本袋。

 これは私が刺しゅうを始めるきっかけになった布製のバックです。娘が入園を決めた幼稚園では決まった大きさの袋物をいくつか作るお約束がありました。もちろん手作りが原則。これは毎週末に幼稚園からいただく絵本と一週間に娘がした「お仕事」を持ち帰るためのものでした。「お仕事」というのは朝登園すると11時まではそれぞれが思い思いの作業をします。先生方がご用意下さった課題や子供サイズのお道具類がきちんと棚に並べられていて、子供達は自分のしたい「お仕事」を選んで時間を過ごすのでした。文字や数、地球創世から生命の歴史を学ぶ子もいれば、釘を打ったり針を持つ子、小さなすり鉢とすりこぎで胡麻を摺る子やクッキーを焼く子、など等とにかく子供にとっては楽しい「お仕事」がお教室には溢れていました。金曜日にはこの絵本袋には絵本とその週の成果を入れて帰ってきました。それをひとつひとつ手にして誇らしげに説明する様子を思い出します。もちろん「お仕事」が少なかった週もありました。私にとっては幼稚園での生活の様子を伝えてくれる袋でもありました。
 娘のクラスは虹組。まずは虹を刺してそこからは自由に絵を描くように刺していった図案です。洗濯機で何度も洗ってすっかり色あせてしまいました。同じ図案で上履き袋も作ったのですがこちらは行き方知らずに。
 この絵本袋への刺しゅうが刺すことの楽しさを思い出させてくれ、その後刺しゅうを楽しむことに。

2007年10月17日水曜日

Yの小庭から8

 残暑が厳しいと思っていたらいきなり秋モード。風邪をひいていらっしゃる方も多いのでは。

 季節が変わると植物は待ちかまえていたかのように活動を始めました。夏の間、灼熱のベランダで暑さをこらえていたバラ達も新芽を伸ばし始めました。初夏に桜ヶ丘園芸さんのご主人が教えてくださいました。今思い切って枝を摘めておくと秋に芽がわっと吹くよ、と。そのとおり!春先の柔らかい芽とは印象が違います。これから迎える厳しい寒さを知っているのか新芽でありながら凛とした強さ。

 「がんばれ〜」肥料をやりながらエールを贈ります。夏の暑さに加え、虫に葉っぱを食べ尽くされたり、黒点病で葉を落としたりと過酷な夏でした。綺麗な花を咲かせてベランダを飾ってくれるのは、レッドキャスケード、バレリーナ、マダムパピエ、ピエールドロンサールです。花が咲きましたらまたご紹介することにいたしましょう。

 クリスマスローズも目覚めました。春から夏にかけては休眠期間でした。虫は寄り付かないのですが、日焼けで葉っぱは厚くなり緑もダークな色になってしまいました。でも眠り姫はこれから葉を伸ばし花芽を伸ばして早春に花を咲かせます。クリスマス頃にはまだ花が咲かないのにクリスマスの名前をいただいているのはなぜ?

2007年10月10日水曜日

Needle Bee 通信 10

 爽やかな秋晴れ、10月10日の今日、Needle Bee 通信も10回目となりました。今日からお二人お仲間が増えてますます楽しい話の花が咲きます。
 思い思いの席に陣取りお話ししながら針仕事を始めます。バッグ、ポーチ、糸巻き針さしと作っているものはそれぞれ。パッチワークの布合わせを楽しんでいる方も。そして今日、糸巻き針さし2つ目を完成させたのはMme. M 。私が作ったつたないレシピプリントにもたくさん書き込みをして復習をしてくださる努力家で、2つ目の糸巻き針さしはお母様へのプレゼントという親孝行でもあります。作品Photoは次回にパチリ。お楽しみに。

  Mme. M が気軽にプレゼント出来る小物をリクエストしてくださいました。クリスマスも近い事ですしNeedlework普及に一役買うプレゼント小物を考えてみました。以前おフランスの雑誌で見たシザーキーパーを思い出しました。三角錐の懐かしい三角牛乳パックの形です。ハサミにつけておけばテーブルの上で布やリボンの下に隠れても居場所を教えてくれます。ハサミケース、ニードルブック、それらを入れて持ち運べる小さな巾着もお揃いです。次回このシザーキーパーを皆で作ります。複雑そうにみえる作り方の種明かしです。

 忘れずに撮りました。今日のさっちゃんのスイーツは「りんごのカラメルケーキ」。絹目のようなスポンジの上にカラメルで煮上げられたリンゴがべっこう飴のようにつやつやして綺麗に並びます。ちょっとほろ苦くそして爽やかな甘さのこの季節ならではのケーキです。絶品!我が家の果物カゴには紅玉が赤いほっぺで並んでいます。甘酸っぱい紅玉でさっちゃんレシピを再現してみようかしらん。

2007年10月6日土曜日

桜ヶ丘園芸さん便り8


 よいお天気でした。午後は松ぼっくりを拾いに夫とお散歩。桜ヶ丘園芸さんのご夫妻によるクリスマスのアドヴェントリース講習会で使うためです。目的地は宮崎駿監督の「耳をすませば」にも出てくるいろは坂。中腹あたりにちょうどよい大きさの松ぼっくりが落ちている、というのは桜ヶ丘園芸さんの奥様情報です。情報通り小ぶりの松ぼっくりがころころと。
 松ぼっくり拾いを楽しんで(?)桜ヶ丘園芸さんにお邪魔すると、ご主人は夏前に花壇に植えた唐辛子をすっかり収穫してはやりリースのためにと準備中でした。真っ赤に色づいた唐辛子はつやつやと正に鷹の爪。娘のMも合流してみんなで唐辛子をワイヤーで3、4本ずつまとめました。夫と娘は初めての作業に興味津々で楽しそう。
 ワイヤリングが一段落する頃、ご主人ははさみ片手に庭に出てバジルを一枝切ってきました。とんがり屋根の下にバジルの香りが広がります。唐辛子と松ぼっくりそしてバジルの枝でブーケを手早く作って娘にプレゼントしてくれました。ん〜なかなかおしゃれ!
 フレッシュなもみを使った良い香りのアドヴェントリース講習会は11月第四週目の水曜日を予定しています。テーブルに置いてキャンドルを4本立て毎週一本ずつ火をともすキャンドルの数を増やす、そんな穏やかなクリスマスの迎え方も素敵です。

 

2007年10月1日月曜日

桜ヶ丘園芸さん便り7

 いつまでも暑いと思っていたら急に肌寒い日が続きます。風邪をひかないように気をつけましょう。
 久しぶりに桜ヶ丘園芸さんから花便りです。やはりこれからの季節のお花といえばシクラメンは外せません。ゴージャスなシクラメンも華やかで素敵ですが、小さな花が可憐な原種のシクラメンの私はファンです。シクラメンは少し我が儘でお世話が大変と思っていましたが原種のシクラメンはお庭に植えても冬を越します。花が終わるとその茎をコイルのようにくるくるさせて地面に伸ばし株を増やしていくのです。見かけはかよわいその姿に強さを秘めています。これは小さなテラコッタにたくさんの株を寄せて植えた原種のシクラメン。とても自然な感じです。

 こちらはそれぞれが可愛い花をつけて出番を待っているやはり原種のシクラメン達です。自然光がラベルに反射してまるでレフ版を当てたように写りました。いやいやもしかしたらシクラメンの妖精のしわざかも。
 原種のシクラメンにはとても芳醇な香りを放つ品種もあり多彩です。お近くのお花屋さんで一度原種のシクラメンお尋ねください。