2007年12月29日土曜日

桜ヶ丘園芸さん便り13

 この写真は桜ヶ丘園芸さんの花壇です。大通りから多摩川へ抜ける小道に面して作られています。この道は「お散歩の小道」です。
 午前中はご近所の幼稚園や保育園の子供達が一列になって通ります。そして桜ヶ丘園芸さんのご主人にご挨拶暖するのがお決まり。ぱちんと手を合わせたり、頭をなでてもらったり子供達の顔から満面の笑みがこぼれます。ご主人の姿が見えないとがっかりしてしまいます。ご主人は子供達のアイドルなのです。
 暖かい日中はご近所のシルバービラに入居している方達も車いすに載ってお散歩。夕方になるとわんちゃん達が多摩川の河川敷へと繰り出します。
 皆に愛されている「お散歩の小道」と同じくらい親しまれているのがこの花壇です。夏に植えた花達が盛りを過ぎたので、ご主人は何を植えるかかんがえに考えて色とりどりのストックとパンジー、ビオラをたくさん植えてくれました。寒い冬もこの場所は心をホッと暖かくしてくれるスポットです。

2007年12月27日木曜日

桜ヶ丘園芸さん便り12

 今日はお正月飾りのドアノッカーを桜ヶ丘園芸さんご夫妻に教えていただく日です。暮れも押し迫って来ましたね。
 とんがり屋根の中は若松の清々しい香りで一杯です。千両、万両などの赤い実や黄色い花をのぞかせている福寿草、梅、松、笹とお正月のスターがそろい踏みで、ハレの日を迎える気分が高まります。
 ドアノッカーに使うのは、伸びやかな若松とひむろ杉。これらを末広がりの扇形にたばねてベースとします。まっすぐに伸びた枝を良い加減の長さに切り余分な松葉を枝からしごいてとると、松の香りは一段と広がります。若松の間にひむろ杉を入れて,立体的な扇型を形作りました。
 

 水引きで作られた鶴を飛ばして、サンキライのまん丸な赤い実、古代米などを飾ります。来年の干支はねずみ。可愛いねずみのお飾りも入れました。こころがあらたまります。幾重にも重ねたたっぷりのボリュームのリボンをきゅっと締めて完成です。とても御目出度いドアノッカーを玄関に飾り、新年を迎えましょ。

2007年12月25日火曜日

Yの小庭から10

 メリークリスマス!クリスマスをいかがお過ごしでしょうか?
 我が家はクリスマスイヴイヴにローストチキンを焼いて早々とクリスマスパーティをしました。モミのクリスマスリースは一ヶ月間玄関ドアで良い香りを放っていましたが、サンタさんからプレゼントをもらえる年齢制限を過ぎてしまった娘のところに今年はサンタさんは訪ねてはくれませんでした。
 
 今年はクリスマスケーキも準備しませんでしたが、娘のMは昨日のイヴにクリスマスのクッキーを一人で焼きました。材料調達も一人で出かけ、種作り、型抜き、焼きと午後いっぱいかけて丁寧に作っていました。これまでに数回私と一緒に焼いていて、その時に書き留めておいたレシピブックを見ながらの挑戦です。型も綺麗に抜けてお味も上々。Mから私達夫婦へのクリスマスプレゼントでした。ありがとう!

2007年12月20日木曜日

Needle Bee 通信 15

 昨日はNeedle Beeの補講日でした。年内に作品を仕上げたい方達と一緒にとんがり屋根でちくちくです。お教室2期目からご参加のMme.Sは糸巻き針さしをまず完成させます。小さなお花を刺しゅうした共布でくるみボタンを作っていらっしゃいました。くるみボタン付けるアイディアは初めてでオリジナル感倍増です。羊毛を入れた針さし部分に止め付けて周りをビーズで区切れば出来上がり。お次は先週、ワンデイレッスンで途中だった「クリスマスのボンボニエール」も仕上げます。接着剤でぺたぺた貼って完成です。クリスマスに間に合いました。2つ並べて[ハイチーズ!」

桜ヶ丘園芸さんの奥様、Mme.Uは「バラのシザーキーパー」のおさらいです。妹さんのクリスマスプレゼントになさるそう。でも内緒の話、この他にもっと素敵なプレゼントも用意していらっしゃるんです。ご自分でデザインして植えた寄せ植えです。シルバーとピンク、パープルで統一したとっても素敵な寄せ植えです。手作りのプレゼントは一番の贈り物。私にもこんなお姉さんがいたらな〜と羨ましい限りです。この後もう一つ作って「バラのシザーキーパー」は免許皆伝!
 来週水曜日は、若松を使った「お正月飾りのドアノッカー」を桜ヶ丘園芸さんご夫妻に教えていただきます。水引きで作った鶴や干支のねずみ、赤い実のサンキライ、松ぼっくりなどで飾ったドアノッカーはご夫妻ご自慢の決定版です。

2007年12月12日水曜日

Needle Bee 通信 14

 今日はさっちゃんの Oneday Lesson 「クリスマスのボンボニエール」の日。キャンディの空缶におしゃれをさせます。蓋の部分の刺しゅうモチーフはクリスマスツリーとモミのリース。まるで先月教えていただいたモミ枝のリースそのものです。今日みんなで一緒に作るのはクリスマスツリー。さっちゃんは、図案をきちんと写した生地、キルト綿、刺しゅう糸、リボン、ビーズ、スパンコールがお行儀良く入っているキットを用意してくれました。さ〜作り方を良く聞いて始めましょう。 ツリーを刺す刺しゅうのテクニックはアウトラインステッチ、ストレイトステッチ、バスケットステッチの3つだけ。どんどん刺してCoffee Time の前までにビーズで飾ったツリーが完成しました。後はキルト綿をはさんで蓋に貼り、回りをエンジのグログランリボンでぐるりと巻けば出来上がりです。それぞれの個性が輝く「クリスマスのボンボニエール」いかがですか?
 今日のさっちゃんのスイーツは「ロックフォールチーズのクッキー」。ブルーチーズを使った甘くないクッキーでワインやシャンパンにあいそうです。クリスマスパーティにいかがかしらとさっちゃんの提案。クッキーの下にしかれたナプキンには今日教えてもらうもう一つの図案のリースがワンポイントで。しゃれた演出です。
 そして今日はスペシャルなおみやげもありました。キャンディを焼き込んだまるでステンドガラスのような型抜きクッキー。リメイクに使った缶に入っていたキャンディを使ったんですって。そのキャンディも袋詰めにしてくれました。「可愛いクッキー焼いてねっ」って渡してくれる時にさっちゃんがにっこり。できるかな。

2007年12月9日日曜日

桜ヶ丘園芸さん便り11

今年のカレンダーもなんて薄っぺらになってしまったことか。あっという間の一年でした。
 今年は3月にお茶会をして4月からNeedle Bee のお教室を桜ヶ丘園芸さんのとんがり屋根でスタートさせていただき、とっても楽しい時間を過ごす事ができました。Needle work のお仲間も増えましたし、嬉しい事にこの桜ヶ丘園芸さんのファンも増えました。

この写真は,先月末に完成した桜ヶ丘園芸さんの新しい花小屋。グリーンが茂るとんがり屋根、ヨーロッパのドールハウスを思わせる物置小屋(我が家の娘は家出したときはお泊まりさせてもらえることになっています)に続いて建てられた花達のためのお家です。お日様が燦々と当たりお花達は居心地がよさそうで、色とりどりの花を咲かせてその美しさを競っています。

もみ枝で作るクリスマスリースも教えていただき今年のクリスマスは格別です。
Needle Bee のお教室は、今週「クリスマスのボンボニエール」のワンディレッスンがあります。先生はNeedle Bee Sweets でお馴染みのさっちゃん。クリスマスのクッキーも準備してくれるとか。ん〜ますます気分が盛り上がりますぅ〜。

2007年11月29日木曜日

桜ヶ丘園芸さん便り10

 11月最後の水曜日は、Needle Beeのお教室ではなく、桜ヶ丘園芸さんご夫妻によるクリスマスリースの講習会となりました。とんがり屋根の中はモミの香りで満たされてまるで森林浴をしているかのよう。希望する方が大勢でしたので、午前、午後の2回にわけて教えていただきます。


教えていただくのはモミ枝を使ったドーナツ型リース。まあるく編んだ蔓のベースに、手のひら大に切ったモミをジュート紐で巻き付けていきます。奥様が初心者の方にも扱いやすいようにと、小淵沢まで出向いて手に入れたジュート紐は柔らかくて作業がしやすい。割り箸に紐を丁寧に巻き付けて下準備してくださっていたので、なおさら扱いが楽でした。

 一人分ずつご用意下さったもみ枝では足らない方達には、ご主人がどんどんモミを切り出してくださり、皆さんたっぷりとした分量のリースのベースになりました。小一時間でベースの完成です。さていよいよ個性の見せ所。お庭で収穫した真っ赤な唐辛子と松ぼっくりをつける位置は自由ですよ。どこにしようか皆さん思案顔。


 大きなリボンを飾ったら完成です。リボンワークはご主人と奥様に好みのリボンで作っていただきました。16人参加でしたが、全員違うリボンをチョイス。ん〜なかなか!ふんだんにモミ枝を使ったとてもリッチなクリスマスリースが出来ました。サンタさんは間違いなくプレゼントを届けてくれます。

2007年11月21日水曜日

Needle Bee 通信 13

 今日は、Needle Bee 第二期の最終日です。とんがり屋根のお教室はエアコンなしでも暖か。やる気満々のエネルギーは省エネ効果抜群です。

 すっかりNeedleworkが日常の生活に定着したMme. M はプチフールの型を使ったピンクッションとデザインから全てオリジナルなシザーキーパーをお家で作っていらっしゃいました。シザーキーパーの刺繍はあのバリオンローズで刺したバラ。難しいとされるバリオンローズもすっかりマスターしてます。いろいろなものにバラを刺繍しているとの情報も・・・。

Mme. U はキルトを細かくかけて仕上げたリバティプリントのバッグを完成させました。あと、持ち手をつければ終了です。わざと生地を切ってまたつなげてキルトをかけるこの手法は、キルトによって生地に表情が出てとても素敵で大人っぽい雰囲気に。細い革のリボンを少し長めにつけましょうか。

  
Mme. K のフェルトのポーチはシクラメンの刺繍とブランケットステッチがきいています。レースに毛糸を編み付けて更に個性的な演出も。手にしたら心まで暖まるようなポーチです。色とりどりの毛糸で作ったタッセルも出来ていたのに、ペンチがなくてすぐに付けられなかったのが残念。何を入れるのかな?

さっちゃんのスイーツはクランベリーマフィン。明日の感謝祭にあわせてクランベリーを使ったお菓子を準備してくれました。ブランデーにつけておいたクランベリーはぷっくりお酒をすっていい香り。赤い小さなリボンでおめかししたお土産もあります。季節感のあるNeedle Bee Sweets を毎回レシピカード付きで一・二期通してたくさん教えてもらいました。どれも家庭のおやつにぴったりなスイーツです。新年に始まる第三期もよろしく!

2007年11月17日土曜日

Yの小庭から9

 今日は『Yの小庭のご近所から」をお送りします。マンションの同じ階の Mme. O のベランダは四季折々に楽しめるようになっていて本当に素敵。植物をこよなく愛する Mme. O のお庭の今一番の花形は「のぼたん」。その名も「コートダジュール Cote d'Azur」。フランスの風光明媚な海岸の名前をいただく華のあるお花です。たくさんつぼみを付けていて花盛りになった姿が楽しみです。


そしてもうひとつ紹介したいのがこの写真。お部屋の花台からこぼれんばかりに花を咲かせているランタナ。盛りは過ぎたのにまだこの美しさ。二株あって満開の時はナイアガラの滝のように花のシャワーを降り注いでいました。酷暑時の水やり、肥料、虫との戦い、花柄摘みなどなど日々のお世話のお返しです。ここまで手をかける自信がない私は、ローズマリーを育ててこのように仕立ててみようかと思案中。先日、 Mme. O にメールでご意見を伺うと Good choice とお墨付きをいただき夢を膨らましている今日この頃です。

2007年11月7日水曜日

Needle Bee 通信 12

 まさに秋晴れ。お針仕事日和です。定刻になると誰ともなく針に糸を通し始めて作業開始です。今日は全員が違ったものを作ります。自分の手がけている作品の完成を思い浮かべながら針は進みます。もちろんお話するのも忘れません。シクラメンを刺しゅうし始めた Mme. K はお庭で葉っぱの形の観察です。私達は普段いかにイメージで記憶するものなのだと気づかされます。植物達の色や形の美しさは素敵です。そんな観察ができるのも桜ヶ丘園芸さんとんがり屋根でのお教室ならではの楽しさです。
 これは2回前のレッスンで仕上げていた Mme. M のお母様へのプレゼント用糸巻き針さしです。糸を入れたら更に鳥のプリントが可愛くなりました。手作りのものをプレゼントする嬉しさは格別です。喜んでくださるといいな。前回作った「ばらのシザーキーパー」をお友達にプレゼントしたな〜んてお話は私を嬉しがらせてくれます。

 気がつくと12時近くになっていました。コーヒーブレイクにしましょ。今日のさっちゃんのスイーツは「オーツ麦のビスケット」。コーヒーを飲みながら、ぽりぽりいただきながら、レシピカード片手に作り方のレクチャーを受けます。お〜なんて簡単!そして美味しい〜!ぽりぽりしすぎて写真があ〜。でも大丈夫今日は可愛いおみやがありました。

2007年11月3日土曜日

桜ヶ丘園芸さん便り9

 今日は文化の日。ハロウイーンも終わっていよいよ次にやってくるのはクリスマス。とんがり屋根では今月末に桜ヶ丘園芸さんご夫妻によるクリスマスリースの講習会が予定されています。着々と準備を進めてくださるお二人ですが、今日は実際にリース作りをしました。材料はもちろんお庭に育っているグリーンのアイビーとプミラ。奥様がハサミ片手に一束ほど切ってスタートです。

 小淵沢まで出むいて買っていらしたジュートの紐でブドウ蔓のベースにくるくると巻きつけて、ピンクのリボンをつけると30分程で完成。約50㌢程ある迫力あるリースです。早速とんがり屋根の木のドアに掛けました。みずみずしい緑の葉は清々しさを感じさせてくれます。リース講習会では生のモミ枝を使いますからきっと良い香りも加わります。このリボンワークはもちろんラッピングの仕方も教えてくださる楽しい講習会です。あ〜楽しみ!

2007年10月24日水曜日

Needle Bee 通信 11

 今日はまさに秋晴れ。桜ヶ丘園芸さんのお庭にもこれからシーズンを迎える花がたくさん入荷して目にも鮮やか。抜けるような青空と色とりどりの花々のコントラストが綺麗です。
 今日のNeedle Bee はハサミにつける三角牛乳パック型の針さしを全員で作ります。バラのプリントを使ったので「ばらのシザーキーパー」と名付けたNeedle Bee オリジナル。同じプリントの色違いを組み合わせて3つの色タイプを用意しました。それぞれにバラの名前をつけちょっとお遊び。一番甘いピンクには「マチルダ」、元気なピンクには「アンジェラ」、そしてシックなピンクには「ジョセフィーヌ」。「私はアンジェラをつくるわ」「私はジョセフィーヌにする」。まずはお好みの色合わせを決めて作業開始です。今日一番の人気は愛らしい「マチルダ」さんでしたよ。型紙を写す事から始めて小さなタッセルを作って完成です。完成したバラの淑女達の記念写真です。

 お針仕事に疲れたらお楽しみの Coffee timeで一服。さっちゃんのスイーツは季節感たっぷりの「ハロウィンのクッキー」。カボチャを練り込んだ大きさ10㌢以上もあるぱっくり口を開けた迫力あるクッキーです。黒の敷き紙でまさに jack-o-lantern 。一つずつ可愛くラッピングした袋には中1の息子さんF君のお手製シールがぺたん。“ Trick or Treat ! ” 黒猫と魔女のとんがり帽子は小さく見えますがこれが普通サイズ。こんな可愛いクッキー型があるのですね。どこで買ったかさっちゃんに聞いてみましょ。あらっ、もうだれかクッキーかじってるっ!

2007年10月22日月曜日

needle Bee 通信 番外編1

今日は Needle Bee の番外編。
 我が家の今年のカレンダーはグランマ モーゼスの絵が毎月を飾っています。アメリカに住んでいたアンナ=メアリ=ロバートソン=モーゼス(1860〜1961)こと、グランマ モーゼスは75歳で本格的に絵を描き始め80歳で初めて個展を開き101歳まで現役で絵を描き続けました。モーゼスおばあちゃんは当時の農村の暮らしを季節感たっぷりにそして細かく素朴に描き上げました。そのカレンダーの9月には「アップルバター作り」(1947年作)と題がつけられた絵が選ばれています。家々の間に広がる草が茂る広場で今まさに大鍋でリンゴを煮ている風景です。リンゴの皮をむく婦人達、火をくべる男衆、子供達もお手伝い・・・腕自慢の男が大きな木べらでかき回す大鍋からは熱々の湯気がたっています。ご近所総出のイベントのようで、きっと秋に収穫したリンゴを保存して冬の間食べる準備なのでしょう。
 この絵を見て何が気になるって、そう「アップルバター」なのです。ある本にたぶんこれだろうと思われるレシピが。昔ながらの甘酸っぱい紅玉で作りました。ん〜いい香り。きっと絵の風景の中も甘酸っぱい香りでいっぱいだったのでしょう。
 アメリカの原風景画はもちろんですが、グランマ モーゼスの生き方って素敵だと思いませんか?

2007年10月21日日曜日

Yのちいさな個展2

作品番号2 絵本袋。

 これは私が刺しゅうを始めるきっかけになった布製のバックです。娘が入園を決めた幼稚園では決まった大きさの袋物をいくつか作るお約束がありました。もちろん手作りが原則。これは毎週末に幼稚園からいただく絵本と一週間に娘がした「お仕事」を持ち帰るためのものでした。「お仕事」というのは朝登園すると11時まではそれぞれが思い思いの作業をします。先生方がご用意下さった課題や子供サイズのお道具類がきちんと棚に並べられていて、子供達は自分のしたい「お仕事」を選んで時間を過ごすのでした。文字や数、地球創世から生命の歴史を学ぶ子もいれば、釘を打ったり針を持つ子、小さなすり鉢とすりこぎで胡麻を摺る子やクッキーを焼く子、など等とにかく子供にとっては楽しい「お仕事」がお教室には溢れていました。金曜日にはこの絵本袋には絵本とその週の成果を入れて帰ってきました。それをひとつひとつ手にして誇らしげに説明する様子を思い出します。もちろん「お仕事」が少なかった週もありました。私にとっては幼稚園での生活の様子を伝えてくれる袋でもありました。
 娘のクラスは虹組。まずは虹を刺してそこからは自由に絵を描くように刺していった図案です。洗濯機で何度も洗ってすっかり色あせてしまいました。同じ図案で上履き袋も作ったのですがこちらは行き方知らずに。
 この絵本袋への刺しゅうが刺すことの楽しさを思い出させてくれ、その後刺しゅうを楽しむことに。

2007年10月17日水曜日

Yの小庭から8

 残暑が厳しいと思っていたらいきなり秋モード。風邪をひいていらっしゃる方も多いのでは。

 季節が変わると植物は待ちかまえていたかのように活動を始めました。夏の間、灼熱のベランダで暑さをこらえていたバラ達も新芽を伸ばし始めました。初夏に桜ヶ丘園芸さんのご主人が教えてくださいました。今思い切って枝を摘めておくと秋に芽がわっと吹くよ、と。そのとおり!春先の柔らかい芽とは印象が違います。これから迎える厳しい寒さを知っているのか新芽でありながら凛とした強さ。

 「がんばれ〜」肥料をやりながらエールを贈ります。夏の暑さに加え、虫に葉っぱを食べ尽くされたり、黒点病で葉を落としたりと過酷な夏でした。綺麗な花を咲かせてベランダを飾ってくれるのは、レッドキャスケード、バレリーナ、マダムパピエ、ピエールドロンサールです。花が咲きましたらまたご紹介することにいたしましょう。

 クリスマスローズも目覚めました。春から夏にかけては休眠期間でした。虫は寄り付かないのですが、日焼けで葉っぱは厚くなり緑もダークな色になってしまいました。でも眠り姫はこれから葉を伸ばし花芽を伸ばして早春に花を咲かせます。クリスマス頃にはまだ花が咲かないのにクリスマスの名前をいただいているのはなぜ?

2007年10月10日水曜日

Needle Bee 通信 10

 爽やかな秋晴れ、10月10日の今日、Needle Bee 通信も10回目となりました。今日からお二人お仲間が増えてますます楽しい話の花が咲きます。
 思い思いの席に陣取りお話ししながら針仕事を始めます。バッグ、ポーチ、糸巻き針さしと作っているものはそれぞれ。パッチワークの布合わせを楽しんでいる方も。そして今日、糸巻き針さし2つ目を完成させたのはMme. M 。私が作ったつたないレシピプリントにもたくさん書き込みをして復習をしてくださる努力家で、2つ目の糸巻き針さしはお母様へのプレゼントという親孝行でもあります。作品Photoは次回にパチリ。お楽しみに。

  Mme. M が気軽にプレゼント出来る小物をリクエストしてくださいました。クリスマスも近い事ですしNeedlework普及に一役買うプレゼント小物を考えてみました。以前おフランスの雑誌で見たシザーキーパーを思い出しました。三角錐の懐かしい三角牛乳パックの形です。ハサミにつけておけばテーブルの上で布やリボンの下に隠れても居場所を教えてくれます。ハサミケース、ニードルブック、それらを入れて持ち運べる小さな巾着もお揃いです。次回このシザーキーパーを皆で作ります。複雑そうにみえる作り方の種明かしです。

 忘れずに撮りました。今日のさっちゃんのスイーツは「りんごのカラメルケーキ」。絹目のようなスポンジの上にカラメルで煮上げられたリンゴがべっこう飴のようにつやつやして綺麗に並びます。ちょっとほろ苦くそして爽やかな甘さのこの季節ならではのケーキです。絶品!我が家の果物カゴには紅玉が赤いほっぺで並んでいます。甘酸っぱい紅玉でさっちゃんレシピを再現してみようかしらん。

2007年10月6日土曜日

桜ヶ丘園芸さん便り8


 よいお天気でした。午後は松ぼっくりを拾いに夫とお散歩。桜ヶ丘園芸さんのご夫妻によるクリスマスのアドヴェントリース講習会で使うためです。目的地は宮崎駿監督の「耳をすませば」にも出てくるいろは坂。中腹あたりにちょうどよい大きさの松ぼっくりが落ちている、というのは桜ヶ丘園芸さんの奥様情報です。情報通り小ぶりの松ぼっくりがころころと。
 松ぼっくり拾いを楽しんで(?)桜ヶ丘園芸さんにお邪魔すると、ご主人は夏前に花壇に植えた唐辛子をすっかり収穫してはやりリースのためにと準備中でした。真っ赤に色づいた唐辛子はつやつやと正に鷹の爪。娘のMも合流してみんなで唐辛子をワイヤーで3、4本ずつまとめました。夫と娘は初めての作業に興味津々で楽しそう。
 ワイヤリングが一段落する頃、ご主人ははさみ片手に庭に出てバジルを一枝切ってきました。とんがり屋根の下にバジルの香りが広がります。唐辛子と松ぼっくりそしてバジルの枝でブーケを手早く作って娘にプレゼントしてくれました。ん〜なかなかおしゃれ!
 フレッシュなもみを使った良い香りのアドヴェントリース講習会は11月第四週目の水曜日を予定しています。テーブルに置いてキャンドルを4本立て毎週一本ずつ火をともすキャンドルの数を増やす、そんな穏やかなクリスマスの迎え方も素敵です。

 

2007年10月1日月曜日

桜ヶ丘園芸さん便り7

 いつまでも暑いと思っていたら急に肌寒い日が続きます。風邪をひかないように気をつけましょう。
 久しぶりに桜ヶ丘園芸さんから花便りです。やはりこれからの季節のお花といえばシクラメンは外せません。ゴージャスなシクラメンも華やかで素敵ですが、小さな花が可憐な原種のシクラメンの私はファンです。シクラメンは少し我が儘でお世話が大変と思っていましたが原種のシクラメンはお庭に植えても冬を越します。花が終わるとその茎をコイルのようにくるくるさせて地面に伸ばし株を増やしていくのです。見かけはかよわいその姿に強さを秘めています。これは小さなテラコッタにたくさんの株を寄せて植えた原種のシクラメン。とても自然な感じです。

 こちらはそれぞれが可愛い花をつけて出番を待っているやはり原種のシクラメン達です。自然光がラベルに反射してまるでレフ版を当てたように写りました。いやいやもしかしたらシクラメンの妖精のしわざかも。
 原種のシクラメンにはとても芳醇な香りを放つ品種もあり多彩です。お近くのお花屋さんで一度原種のシクラメンお尋ねください。

2007年9月28日金曜日

Needle Bee 通信 9


 第二期2回目のNeedle Bee はいつもより賑やかでした。このお集りに参加してくださっている方達は、娘の幼稚園の同窓ママが大方なのですが、今日は母の会先輩ママのMme.Sが見学にいらっしゃいました。子供の学年もみな違うしお会いした事のない方同士も旧知のお友達の様になってしまう、不思議な同窓ママ達です。
 秋を思い出させてくれる爽やかな風が抜けるとんがり屋根の下では、思い思いに針を動かしながらおしゃべりしたり、聞き入ってニンマリしていたりと楽しい時間が流れます。
 桜ヶ丘園芸さんのお庭も暑い夏を送っていよいよお花達にとってベストシーズンの予感。原種のシクラメンが何種類も並んでいました。

 今日はついにやってしまいました。さっちゃんのスイーツ写真を撮るのを忘れてすっかり平らげてしまったのです。今日のケーキは「トスカケーキ」。一度焼いたスポンジの上にアーモンドとキャラメルをのせてもう一度焼いたそれはそれは美味しいケーキでした。キャラメル好きの私に写真を撮る事を思い出させる時間は皆無。で、今日はいつも作ってくれるレシピカードの写真で失礼します。

2007年9月21日金曜日

Yのちいさな個展1



 作品番号1。Baby Quilt。
 今年15歳になる娘がお腹にいる時に作ったおくるみです。記念すべき私のパッチワークキルト第一号。つわりが納まった5ヶ月目頃から毎日お昼ご飯を食べると2〜3時間針を動かしました。生まれてくる子を思いながらの針仕事は生涯で一番穏やかな時間でした。パッチワークは今でも好きなナインパッチを基本に優しい色合いの生地をつなげました。3ヶ月もかかって完成させたことを覚えています。元気な子が生まれますように、そして家族が増える暮らしに思いを馳せながらひたすらちくちく。
 時は巡って15年。体が健康な願い通りの女の子に育ちました。人は欲深いもので気がつくとお願いごとが次から次へと。今でもソファーでのお昼寝には必ずこのBaby Quiltがお腹の上に。欲張りはいけないよと娘を暖めながらこのおくるみは優しく微笑みます。

2007年9月12日水曜日

Needle Bee 通信 8

 今日はNeedle Bee 第二期が始まる日です。あいにくの雨降りでしたが皆さん定時にお集りになりました。桜ヶ丘園芸さんのとんがり屋根の植物も暑い夏をやり過ごし たっぷりの雨にホッと一息、花を咲かせてこれからの季節を歓迎しているかのよう。
 今日からお仲間が増えますます賑やかなNeedle Bee です。一期から引き続きいらしている方達は今日から新しい作品づくりに意欲的。新しい生地をお持ちになり何を作ろうか思案顔です。おさらいを兼ねてお母様へのプレゼントにともう一つ糸巻き針さしを作る方も。これを課題に選んで本当に良かったと嬉しくなりました。
 一期に作り始めたポーチを今日完成させたMme.O。糸巻き針さしとお揃いになりました。お裁縫に必要な細々したものを入れるそうです。使う目的に合わせて大きさや形、そしてもちろん生地選びも好みのものを使って作る事ができるのがニードルワークの醍醐味。糸巻き針さしには縫い針と待ち針が。ご愛用下さり思わずニンマリ。

今日のさっちゃんのスイーツはチョコチップクッキー。さっちゃんお得意のクッキーの一つで私も大好きです。さくさくとした歯触りとたくさんのチョコチップにコーヒーが進みます。ガラスのコンポートにつまれた山が気がつけば2枚だけに。それぞれのお仕事具合を見せ合いながらとんがり屋根の下でもおしゃべりの花を咲かせます。

2007年9月7日金曜日

Needle Bee 通信 7

 暑い夏も終わりかなと思った矢先に台風が関東地方を直撃。日本の気候が変わりつつあることを実感させる台風でした。

 さて長らくお休みだったNeedle Bee のお教室も来週水曜日から第二期が始まります。お一人お仲間が増える予定です。季節も針仕事には良い季節。楽しい時間を過ごしていただければと思います。第一期にご参加くださった方達は糸巻き針さしを皆さん完成なさいました。次は何に挑戦でしょうか。私自身初心に返って針仕事を始めた頃楽しかったことを思い出してみました。そうパッチワークではやはり基本のきのナインパッチ。正方形を9分割してピースを縫いつないでいく単純なもの。小さな巾着を作ってみましょう。早速生地を選びます。一柄は新作プリントから。そして後は手持ちの端切を合わせます。何度やっても会心の組み合わせができない難しさ。


 型紙を写して裁断したピースをくるくる変えて配置を決めるまでには結構時間がかかるもの。でもこれって私にとっては癒しの時間です。そして縫いつなげてみるとそれぞれの小さな生地はいきいきとして見えます。やっぱり楽しいナインパッチ。来週のお教室で皆さんにお薦めしてみようかな。

2007年8月27日月曜日

桜ヶ丘園芸さん便り6


 残暑お見舞い申し上げます。
 Needle Bee のお教室も夏休み。でもとんがり屋根の桜ヶ丘園芸さんには時折お邪魔していました。ところがここ2週間ほど
「しばらくお休みします」
の貼紙がドアに。ご夫婦で海外へバカンス旅行?などと羨ましがっていましたら今日お会いする事ができました。ご近所のお庭の手入れに掛り切りだったとのこと。
 8月のとんがり屋根の様子を今日はパチリ。屋根の上の植物たちは暑い日差しもなんのその。4月に掲載した写真と比べると随分と身の丈を伸ばしています。中には花を咲かせている強者も。そしてとんがり屋根の下のお部屋はなんてひんやり涼しいこと。外は30度を超えているのにクーラーいらずです。屋上緑化は熱せられた都会砂漠のオアシスになるかも。

2007年8月17日金曜日

愛しきお裁縫道具たち7


 針仕事にかかせない物、それは糸と針と布。好きな布は?と聞かれたら迷わずに『リバティプリントのタナローン』と答えます。その布は木綿布の素朴なイメージとはかけ離れ細い番手の糸で織られシルキーなもの。図案と色合いの組み合わせの美しさは抜きん出ていて、100年以上作り続けられたパターンは数百を数え例外なく植物がモチーフ。今風にいえばヴィクトリアンとアール・ヌーボーのコラボデザイン。
 その中でも一番好きな模様はこれ。「Strawberry Thief (いちご泥棒)」ウィリアム・モリスによって1880年代にデザインされたもの。いちごをくわえた鳥のなんて愛らしんでしょうか。最近、ご近所では「Blueberry Thief」がベランダに飛んで来ているとか。こんな可愛い泥棒だったら許してしまいますね。
 
 リバティプリントのパターンにはすべて名前がついているのも驚き。現在そのパターン集文献を捜索中。