2007年8月17日金曜日

愛しきお裁縫道具たち7


 針仕事にかかせない物、それは糸と針と布。好きな布は?と聞かれたら迷わずに『リバティプリントのタナローン』と答えます。その布は木綿布の素朴なイメージとはかけ離れ細い番手の糸で織られシルキーなもの。図案と色合いの組み合わせの美しさは抜きん出ていて、100年以上作り続けられたパターンは数百を数え例外なく植物がモチーフ。今風にいえばヴィクトリアンとアール・ヌーボーのコラボデザイン。
 その中でも一番好きな模様はこれ。「Strawberry Thief (いちご泥棒)」ウィリアム・モリスによって1880年代にデザインされたもの。いちごをくわえた鳥のなんて愛らしんでしょうか。最近、ご近所では「Blueberry Thief」がベランダに飛んで来ているとか。こんな可愛い泥棒だったら許してしまいますね。
 
 リバティプリントのパターンにはすべて名前がついているのも驚き。現在そのパターン集文献を捜索中。

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