2014年1月31日金曜日

ちょっと Coffee Break 8

リストウォーマーが出来たので、ちょっとおすましの手でパチり。こんなシチュエーションで手にするのはやっぱり洋書。フランス語だったらなおさらおしゃれな感じ。
手芸関係の本、なかでもフランスの本が好きです。何がいいって、お仏蘭西の香りはもちろんですが、色やプリントの組み合わせやデザインの発想がとても自由なところ。そして何より、作り方がラフ(失礼っ)。ステッチの針目を合わせて!や、刺繍はとことん綺麗に!みたいな教科書的な技術の押し売りがない。ちょっと曲がっていたって、刺繍が粗くたっておかまいなしの作品がそこには紹介されています。これこれ!この自由さが針仕事を何倍も楽しくしてくれるのです。
フランスの本はもちろんフランス語で書かれています。材料やステッチなどの単語は何となくわかるのでまあまあ読めた事にするかっ。でそう困る事はありませんが、フランス語を見ると思い出す事があります。
それは、大学1年のフランス語の授業。女子校で3年間同じクラスだった(悪)友と諸般の事情あって大学でも同じクラスに。まあ第二外国語のフランス語を一生懸命勉強して、仏語をマスターするかっ!てことで、毎時間陣取る席は一番前の先生の正面。そこに2人並んで座り、話しを聞きもらさまいと食い入るように先生の目を見て授業を受けていました。
数ヶ月経ったある授業の時、先生は説明するのをふっと止めて、私たち2人を見て「そんなに見つめないでください」とおっしゃったのです。え〜、確かに年齢は30代でルックスも悪くはないしぃ〜(映像的にはすっかり忘れています)、だけどそんなつもりで見つめていたわけではないのよー。ちょっと自意識過剰じゃないっ!と、以心伝心の2人はそう思ったのを瞬時にお互い感じ取り、いたずらスイッチがONに。
「でも〜、高校の先生は授業を受ける時には先生の目を見てお話を聞きなさい。っておっしゃいました。」
「そうよ!そうしなきゃ失礼よ!!」「ねー!!!」
と2人は向き合って、教室中に響き渡る高らかな声で言い放ち、先生のお言葉に困惑した様子に。意外な展開に戸惑いを隠せない先生はちょっと顔を赤らめてから、何事もなかったかのように授業を進めたのでした。その後の授業も同じように一番前正面の席で熱心に受けて、もちろんフランス語のお点は「優」を2人ともいただきましたよ。
可哀想な先生の当時の年齢をはるかに超えた私たちは、そろそろ友達40周年に手が届きそうな仲。他にも懺悔しなきゃならないこともあるよね。な〜んてことを、きちんと読めないフランス語の本を眺めて一人ニンマリ。
あらやだっ!これってもしかして歳をとったってことぉ〜。

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