2014年6月23日月曜日

ちょっと Coffee Break 17

6月19日に幕を開けた
『玉川大学芸術学部+こどもの城 青山円形劇場 提携 
パフォーミングアーツ・フェア 2014 with Aoyama Round Theatre Last Stage!』
が千秋楽の昨夜、幕を降ろしました。
我が家にとって、大学で最終学年になった娘の青山円形劇場でのパフォーマンスはもう1つの意味でラストステージでした。

来年3月で「こどもの城」が閉館するために、青山円形劇場でのPAFは最後となりました。平成15年に「こどもの城」と「玉川大学」が次世代の芸術文化を担う人材育成を理念として「劇学提携事業」として始まり、12年続いてのLast Stageです。
その舞台作りは、パフォーマーだけではなく、照明、音響、装置・小道具、映像の各部門も劇場のものを使って学生が担い、卒業生にはプロとして活躍している方も多いと伺っています。
もちろん、演劇人を始めとするプロの舞台人にとっても青山円形劇場は特別な存在であるのです。存続を求める署名運動も行われています。国内では唯一の完全円形劇場は、舞台と客席が一体となった独特の空間。改修費が捻出できないとの理由で、閉館を余儀なくされます。

円形劇場だけでなく、「こどもの城」もなくなります。近所の親子の遊び場であったことは勿論の事、近郊の親子もたくさん訪れていました。娘も幼い頃に、ワークショップなどに参加して楽しい時間を過ごした経験があります。

「こどもの城」のシンボル 岡本太郎作「こどもの樹」をパチリ。創立当初の景色とは違ってビル群に囲まれてしまっています。土地活用の経済性を優先する思惑もあるのでしょうか。この「こどもの樹」に岡本太郎氏はこんな言葉を寄せています。
「人間はその数だけ、それぞれ、その姿のまま、誇らしくなければならない。」
ひとりびとりの個性をのばせる環境づくり、子供にも大人にも今一番必要な事です。

Last Stageを見終わって外に出ると、玄関にたたずむこの顔たちは、ちょっと悲しそうに見えました。

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